メダリストに肥後選手
２ヵ月半の熱戦スタート
県内のアマチュアゴルファーが頂点を競う「神奈川アマ2003」が1日開幕し、津久井町の長竹カントリークラブ（6670ヤード、バー72）で男子の第1予選が行われた。6月16日の男子決勝に向けて約2カ月間の熱戦がスタートした。
この日の第1予選には163選手が出場。18ホールストロークプレーで行われ、1アンダーの71ストロークで肥後偉大選手（川崎）がメダリストに輝いた。肥後選手は5バーディー、2ボギー、1ダブルボギーと出入りの激しいゴルフながら初の栄冠を手にした。また、平出芳行選手（相模原）が、12番（パー3）でホールインワンを達成した。
5月26日に本厚木カンツリークラブで行われる準決勝への出場権は85ストロークまでの上位59選手(メダリストを除く)が獲得した。（神奈川新聞・西山 佳宏、写真も）
「決勝でも頑張る」肥後選手
○……ことし最初のメダリストに輝いた肥後偉大選手（36）は、ラウンド後「バターが好調でどうにかまとめられました」とほっとした表情だった。
「あれは痛かった」と振りかえったのが15番（517ヤード、バー5）。2打目を左に引っ掛け4オン3パットのダブルボギー。が、そのほかは堅くて速いグリーンを読み切り5バーディーを奪った。
ゴルフ歴12年、ハンディ6の肥後選手は今回が2度目の出場。昨年は準決勝で敗退した。普段の練習では「スイングに力を入れないように」心掛けているという。
「今日はメンバーに恵まれ楽しくラウンドできた」とパットとともに勝因を挙げ、「決勝でも頑張りたい」と意欲を燃やしていた。
初のエースに大喜び
○……ゴルフ歴10年で初のホールインワンを決めた平出芳行選手（42）。「自分でもびっくりした。こういう大会で出せてうれしい」と大喜びだった。
インスタートで迎えた12番（155ヤード、バー3）。「グリーン中央にカップが切ってあったので、真ん中に落とそうと」7番アイアンで打った。ボールはグリーンに落ちてからスライスしながらカップイン。「自分より先にキャディーさんが大喜びしてくれて」と笑顔を見せた。
在日米陸軍キャンプ座間に勤め、普段はキャンプ内のゴルフ場で練習している。「従業員料金でプレーできるのでいい環境ですね」。午後からはショットが乱れ、80ストロークでホールアウトしたが、無事準決勝進出も決めた。「ホールインワン保険にも入っているけど、こっそり一人で祝います」と最後までご機嫌だった。